ワインの当たり年とは
ワインの「当たり年」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
ワインの世界では、ブドウの収穫年のことを「ヴィンテージ」と呼びます。ブドウは天候に恵まれるかどうかで、味わいが大きく左右されます。
良質なブドウの生育には、ブドウ栽培に最適な気候条件が揃うかどうかが最重要ポイントとなります。
その条件とは、ブドウが育つ春から秋にかけての間に晴天の日が多く、日照時間がじゅうぶんに確保できることと、収穫時期に大雨が降らないことです。
こうした条件が揃った素晴らしい気候の続いた年のことを、「当たり年」と呼ぶのです。
赤ワインの当たり年
通販で赤ワインを選ぶ際に、当たり年を基準にして選ぶという方法もおすすめです。
優れた天候の年に収穫されたブドウは、よく熟していて糖度が高いので、そのブドウから造られたワインは、濃厚で素晴らしい出来映えになる可能性が高いとされています。
ここでは、フランスを代表する赤ワインの2大銘醸地である、ブルゴーニュとボルドーの赤ワインの当たり年をご紹介していきますね。
ブルゴーニュの赤ワイン
ブルゴーニュの赤ワインの当たり年とされているのが、2005年、2010年、2015年です。
2005年は、ブルゴーニュワインにとって最良の年だったと言われています。シャブリ地区はやや冷涼でしたが、全体的に乾燥した気候で日照量が多かったため、魅力的なワインが多数生産されました。
2010年は、夏場から収穫期に向けて好天が続きました。
当初は厳しい年になると言われていた予想を覆し、凝縮感のある素晴らしいブドウが収穫されました。長期熟成のポテンシャルがあるワインだと評価されています。
2015年は、近年稀にみる素晴らしい年だと言われています。
ブルゴーニュ地方全体で好天に恵まれたことで、ブドウの色づきが良く、濃厚で凝縮感があり、程よい酸味とタンニンのバランスが完璧なバランスのブドウが収穫されました。
ミネラル感もある、ブルゴーニュの個性が活きた素晴らしいワインが楽しめる年です。
ボルドーの赤ワイン
ボルドーの赤ワインの当たり年は、2009年、2010年、2015年、2016年とされています。
2009年は、近年稀に見る当たり年として注目されました。
特にカベルネ・ソーヴィニヨンとメルローの糖度が高く、メドックやグラーヴにとって最良の年となったのです。
辛口で知られるワイン評論家のロバート・パーカー氏も、「32年間ボルドーを試飲してきた中で、最高の年になった」と大絶賛した年です。
2010年は、年間を通して降雨量が少なく、収穫時期の前後にも晴天が続いたことで、高品質なブドウが収穫できました。
果実がよく熟し、酸とタンニンが豊富なので、長期熟成型のワインとなることが期待されています。数十年後に、この2010年のヴィンテージが大きな話題となることでしょう。
2015年は、夏から秋にかけて晴天の日がが続いたことで、品質が高いブドウが収穫できました。
全体的に高い品質のワインが生産されているので、今後さらに注目度が上昇するはずです。
2016年は、「奇跡のヴィンテージ」と称されるほどに、非常に稀な当たり年です。
季節によって天候の変化は激しかったものの、ブドウにとってはむしろ最良の天候となりました。
糖度はもちろん、酸味やポリフェノールの含有量などのバランスが良く、凝縮された味わいです。
繊細でエレガントなワインに仕上がっています。
外れ年のワインが美味しくないわけではない
残念ながら天候に恵まれなかった年は、品質の良いブドウが採れにくくなるため、「外れ年」と呼ばれます。
ただし、これはあくまでも「ブドウのでき具合」に関する当たり外れの話であって、決して外れ年のワインが美味しくないという意味ではありません。
特に優れたシャトーでは、高い技術や創意工夫によってカバーし、収穫年による味の違いが極力出ないように努力しているため、外れ年のワインであっても美味しいので安心してくださいね。
まとめ
- ブルゴーニュの赤ワインの当たり年は、2005年、2010年、2015年
- ボルドーの赤ワインの当たり年は、2009年、2010年、2015年、2016年
- ワインの当たり年・外れ年は、ブドウのでき具合を表す目安のひとつ
長期熟成タイプのワインは、年月が経つとさらに価値が上がるものも多いです。
値段が安いうちに購入して、じっくり熟成させて楽しむのも素敵ですね。
当たり年のワインを探すなら品揃え豊富なワイン通販でお目当ての当たり年ワインを探すのが確実ですよ!