赤ワインを飲んだら便が黒くなった?原因と関係性について

赤ワインを飲んだら便が黒くなる原因


赤ワインを飲んだ後、便が黒くなってビックリした経験はありませんか?

便の色は、健康状態を知るバロメーターのひとつだと言われることも多いので、いきなり色が変わったら心配になりますよね。

実は、食べ物の摂取や薬の服用などが原因となって、便の色が変わることがあります。

たとえば、トマトやスイカをたくさん食べて便が赤くなるのはリコピンの色素によるもので、ミカンをたくさん食べると手のひらや足の裏が黄色くなるのは、β-カロテンの色素によるもの。

赤ワインを飲んだら便が黒くなるのは、これらの野菜や果物と同じように、食品に含まれている成分の色素による現象なのです。

イカスミや海苔、ひじきなどの見た目の色が黒い食品だとわかりやすいですが、それ以外にも食品に含まれているポリフェノールが体内に吸収されずに排出されると、便の色が黒くなることがあります。

赤ワインには、原料である黒ブドウにポリフェノールが多く含まれている、ということはよくご存じだと思いますので、納得ですよね。

赤ワインを飲んで便を黒くしないための方法はあるのか


それでは、赤ワインを飲んでも便が黒くならない方法はあるのでしょうか?

体内で吸収されなかったポリフェノールの色素が原因になっているので、これは僕の経験談ですが、大量に赤ワインを飲まないようにするか、たくさん水を飲むことで濃度を薄くすることは、ある程度できます。

赤ワインを飲む時に一緒に食べるものの中に、ポリフェノールを多く含む食品を摂らないようにする、というのもひとつの方法ですね。

ただ、実際にどれだけ飲んだら色が変化するかという明確な基準があるわけでもなく、体質や体調の人それぞれなので、絶対的な方法ではありません。

そして、色素が原因になっている場合は、健康上は特に問題がなく、黒い便を誰かに見られるわけではないので、そんなに心配しなくていいと思いますよ。

赤ワインが大好きな僕も、実際よく出ますし。

どうしても気になって嫌だという人は、赤ワインを飲まないようにして、ポリフェノールを多く含む食品を摂らないようにすれば、便の色は元に戻ります。

ワインを飲んでいないのに便が黒くなる場合


食べ物以外でも、貧血で鉄剤や鉄分のサプリメントを飲んでいる人も、便が黒くある場合があります。

口にしたものが原因の場合は心配いりませんが、中には体の不調や内臓からの出血など病気が原因の場合もあります。

食べ物に心当たりがない場合は、腸内環境の悪化が原因となっている可能性が考えられます。

便秘気味で、コロコロした塊状になって出てくる、便のニオイがきつい、おならがよく出るといった場合は、腸が疲れていて腸内に悪玉菌が多い状態になっているのかもしれません。

お通じが良くなるように、食物繊維が豊富に含まれている食事を心がける、睡眠不足や運動不足など生活習慣に根本的な問題がないか見直してみることをおすすめします。

今すぐどうこう言うことはなくても、放置していると様々な不調を招く原因になりかねません。食習慣や生活習慣を改善して、腸内環境を整えましょう。

食事内容にも腸内環境にも思い当たる原因がない時には、他の原因を考えなければいけませんね。

特に、ドロドロとした真っ黒な便が出た場合には要注意です。これはいわゆる「タール便」と呼ばれる便で、食道や胃、十二指腸などの上部消化管からの出血が原因となって起こっている可能性があります。

また、胸痛や腹痛、下痢を伴っていたり、海苔の佃煮のようにベタベタで、血なまぐさいニオイがする、脂が浮いたようにテカっている見えるなどの場合は、胃腸の病気のサインかもしれません。自己判断してしまうのは大変危険ですので、早めに医療機関を受診するようにしましょう。

まとめ

  • 赤ワインを飲んで便が黒くなる原因は、ポリフェノールの色素によるもの
  • 食品や鉄剤・サプリメントなど、口にしたものが原因での色の変化の場合は、特に心配いらない
  • 赤ワインを飲んでいないのに便が黒くなる場合は要注意

⇒ 便秘や胃腸の病気のサインかもしれないので、自己判断せず医療機関へ

ワインを美味しく味わうにも、健康な心身があってこそです。くれぐれも健康管理に気をつけて、ワイン生活をエンジョイしましょう。

赤ワインの魅力はこちらで紹介しているので、ワインの楽しさを再確認してみてください!

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