ワイン・バローロの特徴
「ワインの王様」と呼ばれることも多いバローロは、イタリアを代表する高級赤ワインのひとつです。ブルネロ、バルバレスコと並んで、イタリア3大ワインとして世界中で高く評価されています。
バローロは、ピエモンテ州にあるバローロ村で、ネッビオーロというイタリアで最も高貴な黒ブドウ品種を使って造られます。野生の花のような香りに、深いタンニンと豊かな酸味が特徴。長期熟成に適した重厚で男性的な力強い味わいが魅力的なワインです。
フランスの高級ワインは、全般的に価格が高騰する傾向にありますが、イタリアのバローロは、その知名度に対して価格が比較的安定しています。
バローロの生産スタイル
バローロの名称は、認定機関の「バローロ D.O.C.G」によって定められた厳しい基準をクリアしたワインだけが、その名を名乗ることが許されています。
生産区域として指定されているのは、ランゲ丘陵にある11の村です。村の中は、「クリュ」と呼ばれる100以上の小さな区画に分かれています。
バローロ村は、近くをタラノ川が流れていて、三方をアルプス山脈に囲まれた特有の地形をしていて、ブドウ栽培に適した条件に恵まれた素晴らしい環境です。
バローロのワインは、製法とワインのスタイルによって、「伝統派」と「モダン派」の2つに分類されます。従来から行われている大樽での熟成や、長期間のマセラシオンにこだわった生産者は「伝統派」。
こちらは、タンニンがしっかりとしたパワフルでハードな、長期熟成を前提にした味わいを生み出すのが特徴です。
一方、オーク樽のニュアンスと果実味が強い味わいで、早飲みを前提としたスタイルを生み出す生産者は「モダン派」と呼ばれます。
近年では、伝統派とモダン派の技術をミックスした折衷型の生産者も年々増えてきています。
また、エリアごとの傾向もあり、村の東側エリアは鉄分が多い土壌のため、重厚でパワフルな味わいのワインが多く生まれます。
村の西側エリアでは、マンガンやマグネシウム、石灰質に富んだ土壌のため、香り高くエレガントな味わいと滑らかな飲み口が特徴です。
このように、地理的条件と生産スタイルの組み合わせによって、銘柄ごとに様々な味わいのバローロが生まれるのが面白さでもあります。
バローロの評判
ワイン会で仲良くしている僕の友人の口コミを紹介します。
バローロ カッシーナ・ヌオーヴァ 2015
<友人・マサルの声>
若いうちから楽しめるように造られたバローロ。スパイシーな香りが印象的で、瑞々しい果実味と程よい渋み、酸味のバランスの良さが魅力です。
バローロ ブリッコ・ボスキス 2012
<友人・ジュンの声>
芳醇で複雑な香りと繊細かつリッチな飲み心地が、さすがワインの王様だなと感じます。若い段階で飲んでも美味しいですが、熟成させたらもっと深みが出そうです。
バローロ マルチェナスコ
<友人・コウヘイの声>
果実味が豊かで、厚みのあるリッチな味わいです。爽やかな酸味ときめ細かいタンニンで、エレガントな余韻が長く楽しめます。
バローロはこんな人にオススメ
- コスパの良い高級ワインを楽しみたい人
- 造り手による味わいの違いを、いろいろ飲み比べたい人
- イタリアワインが好きな人
バローロは世界的に評価の高い高級ワインでありながら、手の届く価格でコスパが良いのが嬉しいですね。
銘柄によって味わいの違いも大きいので、いろいろ飲み比べるのも楽しいですよ。リッチな雰囲気のワイン会や贅沢なディナーなどのシーンで、とっておきのお料理と合わせて、ぜひワインの王様・バローロの魅力を味わってみてください。